【葬儀の豆知識・マナー】お葬式の参列マナーとは? 服装・香典・言葉遣いの基本
お葬式に参列する際、「どんな服装で行けばいいのか」「香典はどう包んで渡すべきか」「遺族に何と声をかければいいのか」と、直前になって慌ててしまうことは少なくありません。
しかし、いざという時に故人を失ったご遺族に失礼のないよう、そして参列者としても恥をかかないために、おさえておきたい「服装」「香典」「言葉遣い」の基本的なマナーを分かりやすく解説します。
服装のマナー
参列時の服装は、故人への哀悼の意を示すために「黒の無地」「光沢のない素材」を基本としたフォーマルな装いが求められます。
- 男性(略礼装・ブラックスーツ)
・白いシャツに、黒無地のネクタイを着用します。
・靴やベルトなどの小物は光沢のない黒で統一し、金具が目立たないものを選びます。
- 女性(ブラックフォーマル)
・黒のワンピースやスーツ、アンサンブルを着用します。
・ストッキングは黒を着用し、アクセサリーをつける場合は「一連のパール」のみがマナーです(二連以上は「不幸が重なる」連想につながるためNG)。
- NG例
光沢のある素材、派手な装飾、アクセサリーの重ね付けなどは避けます。
香典のマナー
香典の準備からお渡しするまでの作法には、いくつかの重要な決まりがあります。
- 袱紗(ふくさ)と表書き・金額
・香典袋は、そのまま裸で持ち歩かず、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。
・表書きは宗派に合わせて「御霊前」(一般・仏式)などを書き、下段には氏名をフルネームで記載します。金額は漢数字を用いて丁寧に記入します。
- お渡しする時
・袱紗から香典袋を取り出し、切手盆(お盆)の上に乗せるか、両手で持って差し出します。
※「新札」はあらかじめ用意していた(不幸を予期していた)ような印象を与えるため、避けるのがマナーです(新札しかない場合は、一度折り目をつけてから包みます)。
言葉遣いのマナー
ご遺族へ声をかける際や、会話のなかで使用する表現には細心の注意が必要です。
- ご遺族にかける言葉
・「この度は、誠に有難うございました」
・「お悔やみ申し上げます」
・「お力落としの事と存じます」
などを、短い言葉で静かに伝えます。
- 忌み言葉(言い換えの例)
不幸が重なることや、死を直接連想させる言葉(重ね重ね、度々、再び、死ぬ、生きる など)はタブーとされています。
例: 「重ね重ね」➡「この度は」「改めて」などに言い換えます。
短い言葉で静かに、相手を気遣う気持ちを大切にしましょう。
まとめ。
お葬式という悲しみの場において、ご遺族に寄り添う気持ちや故人を偲ぶ姿勢は、身だしなみや言葉選びの一つひとつに表れます。
服装、香典の作法、そして言葉遣いや忌み言葉への配慮など、基本的なマナーをあらかじめ知っておくことは、参列者自身の安心につながるだけでなく、ご遺族への最大の敬意となります。
いざという時にも慌てず、静かで丁寧な心遣いをもって、穏やかに故人を見送るためにお役立てください。